あなたのお部屋を彩るカーテン。窓の結露などで、簡単にカビが発生することはご存知でしたか?
色・柄・素材とこだわり抜いてせっかく選んだカーテンも、カビが生えてしまえば台無しに。
のみならず、カビは放置しておくと、あなたやあなたの大切なご家族の健康に害を及ぼすとても厄介な存在です。アレルギーや感染症、時には命の危険をも脅かしかねません。
原因と対策を踏まえた上で、大切なご家族をカビから守りましょう!
カーテンにカビが生える原因とは?
カビが生える主な原因は色々とありますが、栄養分になる汚れの他に「湿度」が主に挙げられます。
一般的に80%以上の湿度が必要と言われますが、一般住宅の平均湿度が30~80%程度。本来は浴室のような場所以外生えるはずがありません。ならば何故カビは生えるのでしょうか?
実はカビが発育に使うのは、空気中の水蒸気ではなく、表面の水分なのです。
故に、窓ガラスからの結露―――その水分とカーテンに付着した汚れやホコリが栄養分となり、結果、カビが発育するものと考えられます。
カーテン近くでの洗濯物の部屋干しや、加湿器の水分も原因とされるので、注意が必要です。
カーテンに生えたカビの落とし方
1.軽度なカビの落とし方
発生してそれほど時間が経っていないものであれば、固く絞ったタオルで数分擦るだけで落ちることもあります。
ただし表面のカビは取れても、根っこが生地の中に残っていることも十分考えられます。
同じ場所にカビがまた生えてこないよう、消毒用エタノールをタオルにスプレーして、カビが生えていた場所を拭き取ってください。
消毒用エタノールの高い殺菌能力が、残ったカビの根っこを殺菌してくれることでしょう。
その際注意しなければならないのが、カーテン生地の染みや色落ち。消毒用エタノールを使う場合は、一旦裾などの目立たない場所に使い、問題がないことを確認してから作業を進めましょう。
2.重度なカビの落とし方
タオルで擦っても拭き取れないカビは、カーテン生地の奥深くまで菌が根付いていて、簡単には落ちません。
こうなったらカーテンを取り外して洗濯するのが良いでしょう。
ここで注意しなければならないのが、カーテンについているタグの洗濯マーク表記です。
●洗濯機の使用が可能な場合
- タグにある洗濯マークの表記に従い、洗濯機をご使用ください。
- カーテンからカーテンフックを必ず取り外してください。フックを付けたまま洗濯すると、生地が破損する場合があります。
- カーテンに付いたホコリは取り除き、カビが生えた部分が表になるよう洗濯ネットにカーテンを入れて洗濯してください。
- コースは「手洗いコース」「ドライコース」などの水流が弱いコースがおすすめです。
- 使用する洗剤は、洗濯マークのタグに指定がなければ中性洗剤を。それでも落ちない場合は酸素系漂白剤がおすすめです。塩素系漂白剤は強力ですが、色落ちする可能性があり、色柄ものには注意が必要です。そしてどの洗剤を使うにしろ、一旦裾などの目立たない場所に洗剤をつけてみて、問題ないかを確認してください。
- 脱水が終わったらフックを取り付け、カーテンレールに吊るして乾燥してください。
●手洗い洗濯が可能な場合
お風呂場で風呂桶に、酸素系漂白剤を入れたお湯を用意。ホコリを取り除いたカーテンを、10~15分程の間浸け置きしてカビを除去しましょう。
頑固なカビには漂白剤を直接塗り込むと効果的です。カーテンタグの洗濯マーク表記に指定がある場合は、それに従って手洗いしましょう。
そして手洗いの場合ももちろん、一旦裾などの目立たない場所に使用する洗剤をつけ、問題ないかを確認してから洗濯することをおすすめします。
●洗濯機の使用・水洗い不可の場合
ご自宅での洗濯が出来ないため、お近くのクリーニング店へご相談・ご依頼ください。
●洗濯後の乾燥にはご注意ください
洗濯後の濡れたカーテンは、カビの発育にはうってつけの状況。早め早めの乾燥をおすすめしますが、ドライヤーの熱は生地を傷めるのでおすすめはいたしません。
カーテンレールに吊るして天気の良い日に干すか、エアコンの除湿機能、扇風機で風を当てるなどをして、早めに乾かしてください。
3.デリケートな素材に生えたカビはどうすれば?
デリケートな生地素材を使っている場合の洗濯は注意が必要。
カビは非常に頑固な汚れなので、洗浄力の高い洗剤を使うと、生地に大きな負担が掛かります。
ある程度費用はかかるものの、後々後悔しないためには、クリーニング業者に相談・依頼した方が安心と言えましょう。
カビの発生を予防するには?
窓に出来た結露の水分。カーテンの汚れやホコリを、早め早めに取り除く。このことを実践するだけで、カーテンに生えるカビをぐぐっと減らすことが出来ます。
お部屋の換気を心掛け、お掃除の際には余分な水分をしっかりと拭き取り、カーテンをこまめにお手入れすることで、健康で快適な生活を送れるよう心掛けましょう。