引っ越しなどでカーテンを新調した際にやってしまいがちな、「カーテンの長さが足りない」といった問題。
最近は輸入住宅やオリジナル設計の住宅などが増え、窓の大きさも多種多様なサイズのものが出回るようになった結果、「大体これぐらいのサイズなら大丈夫」といった安易な選択が、悲劇的な結末を迎えることも少なからず耳にします。
どういうものか、そういったものに限ってお気に入りの色柄であったりと、捨てるに捨てられず難儀な思いを背負い込むことに。
―――そこで質問です。
お気に入りのカーテンの長さが短かった場合、あなたならどうされますか?
長さが足りないまま泣く泣く使いますか?
それとも収納の奥に仕舞い込み、新しいカーテンを買い直されますか?
選択肢はいろいろあると思いますが、今回はカーテンの長さが足りなくて頭を抱えているあなたにお届けしたい、カーテンの長さが足りなかったときにやってみたい工夫を紹介いたします。
参考になれば幸いです。
カーテンの丈が足りない場合
アジャスターフックで調整する
カーテンの丈が足りない場合、最初にオススメしたいのが、アジャスターフックで調整する方法です。
アジャスターフックは、カーテンをカーテンレールに取り付けるためのフックで、最近のカーテンにはこのアジャスターフックが良く使われています。
購入されたカーテンのフックがアジャスターフックでない場合でも、ホームセンターや100円均一などで、数百円程度と手軽な価格で入手できるのが良いですね。
そんなアジャスターフックには便利な調整機能があり、フックをスライドさせることで、カーテンの裾から床までの距離を調整することが出来ます。
Aフックの場合は下に約1cm。Bフックの場合は下に約4cmほど調整可能です。 なお、一般的によく使われているタイプは「Aフック」のため、裾を下に下げる場合は1cm程度の調整しか見込めません。
カーテンリングやカーテンクリップなどで対応する
カーテンフックに継ぎ足して使用するものや取り外して使用するものなど、色々な設置タイプのものがあります。
素材やデザイン性にこだわったものも多くあるので、用途やお部屋の雰囲気に合わせて、好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
ただしリングタイプやクリップタイプは、カーテンレールとの間に距離が生まれるので注意してください。
場合によっては、カーテンボックスなどで隙間対策をするのも良いかもしれませんね。
カーテンの裾出しをする
ほとんどのカーテンには、裾の部分に折り返しがあります。
この折り返し部分を裾出しすることで、メーカーによって差異はありますが、約5~10cmほど丈を伸ばすことが出来ます。
折返し部分の糸を解くという手間はありますが、全体の雰囲気を損なうことなく丈を伸ばすことができるのが利点です。
長さを調整した後は、ミシンや裾上げテープなどで処理すると綺麗にまとまります。
裾を継ぎ足す
裾出しだけでは足りない……といった場合は、生地の継ぎ足しが考えられます。
同じ生地素材を継ぎ足すことが出来れば理想的ですが、購入後何年も経過している場合は販売が終了している可能性もあり、同じものを揃えるのは流石に難しいです。
以下のように、洋服をコーディネートする感覚で別の素材を加えてみるのも面白いかもしれません。
◆継ぎ足しその1:フリンジテープをつける
長さが足りないときの対処法としてあげましたが、いろいろな素材やデザインを楽しめるのが嬉しくなるアイテムです。
足りない長さを単に補うためだけではなく、カーテンとお部屋のドレスアップアイテムと考えて用いてみてはいかがでしょうか。
なお、カーテンの使用状況やメンテナンス頻度を考慮いただいた上で、取り付けられるフリンジを選ばれることをおすすめいたします。
◆継ぎ足しその2:レース
こちらもフリンジテープと同様に、豊富な種類のデザインの中から選べるのが嬉しいですね。
レースは縫い代がごまかしやすく、見た目も綺麗に仕上がるのでおすすめの継ぎ足しです。
◆継ぎ足しその3:別布
先にも記述したとおり、同じ生地素材を入手できれば一番ですが、それは中々難しいことではないかと思います。
そんなときは、素材は違っていても、同じ色調や色相のもので組み合わせて変化をつけてみてはいかがでしょうか。
カーテンの幅が足りない場合
カーテンのヒダを解く
一般的にカーテン上部には、生地をつまんで縫製されたヒダがあります。
このヒダの縫い付けを解くことで、生地の幅が広がります。
糸を解くだけなので手間なく簡単ですが、すべてのヒダを解いてフラットカーテンにしない場合は、端から解いてしまうとカーテンの端が垂れ下がり、見栄えが悪くなるので注意しましょう。
なお、糸を解くのは簡単ですが、縫い直しは大変です。
よくよく考えてからの実践をおすすめいたします。
観葉植物などを隣に置く
ごまかす感じにはなってしまいますが、窓の両側もしくは片側の足りない部分に、観葉植物を置いてみるのも一つの手ではないでしょうか。
お手入れが手間だというかたは、お手入れ不要なフェイクグリーンがおすすめです。
吊り下げタイプや大型の鉢植えタイプなど色々ありますので、足りない幅にあわせて上手くコーディネートしてみてください。
今回はカーテンの長さが足りないときの対処法を色々と紹介させていただきました。
他にも工夫次第で色々と対処できるやり方があるかと思います。
この記事を参考にしていただいた上で、あなたなりの工夫でコーディネートを楽しんでみてください。