カーテン選びに迷ったら、まずは加工方法に注目!
今日はカーテンを選ぶときに考えて頂きたい機能性を、いくつかご紹介させていただきます。カーテン選びの参考になれば幸いです。
お部屋の中で一番大きなインテリアといえばカーテンです。
カーテンを変えるだけで、お部屋の雰囲気が見違えるように変わります。
あなたはカーテンを選ぶとき、何を基準に選んでいますか?
自分の好みの色柄だけで選んでいませんか?
カーテンはお部屋の中で一番大きな面積を占有します。
カーテンを変えるだけでお部屋が明るくなったり、落ち着いた雰囲気になったり、様々に変化します。夏には涼しげな、そして、冬には温かみのあるデザインに衣替えするのも楽しいですよね!
最近のカーテンはインテリアとしての価値だけではなく、技実の進歩により様々な機能を持ち合わせています。
しかし、様々な機能性が増えたため選択肢がありすぎて、カーテン選びに迷ってしまう方も多いと思います。
今回はカーテンの種類や加工方法について、一般的なものをいくつかご紹介します。
カーテンに求めるものは何ですか?
まず、あなたがカーテンに求める役割について考えてみましょう。
プライバシーを守る
ご自宅の外観を思い浮かべてください。
簡単に外から中が見えてプライベートな時間が外から丸見えでは困ってしまいます。
目隠しになるアイテムが必要です。
近隣と密接している一戸建て住宅や集合住宅の低層階は、通行する人の視線が気になりませんか?
女性の一人暮らしの方は、防犯上、夜間は外からの見え方も考えてカーテンを選んでいますか?
カーテンの素材にはこだわる必要があると思います。
厚手のしっかりした生地を選びましょう。
外光を遮る
外光とは、日光だけでなく外から室内に差し込む光を指します。
ゆっくり寝ていたいのに、まぶしくて目が覚めてしまった経験はありませんか?
遅くまで営業している店舗も増え、早く眠りにつきたいのに「照明がまぶしくて寝付けない。」といった経験はありませんか?
外からの光源を遮り、ゆったりとした気持ちで眠ることができる遮光性の高いカーテンを選ぶことが大切です。
夏の暑さや冬の寒さを和らげる
毎年のように夏になると「猛暑」や「酷暑」と呼ばれる日が続きます。
昔は、夏でも早朝は清々しい時間帯だったのですが、今では夜明けとともに気温が上がり、同時に室温も上昇していきます。
逆に、真冬になると窓からの冷気が気になります。
気密性の高い住居にお住まいで、全ての窓にトリプルガラスを使用していれば大丈夫なのかも知れませんが、現在の住宅事情ではまだまだ窓からの放熱や冷気の侵入は防げません。
真夏や真冬の厳しい季節、エアコンを付けても快適な室温になるまでに時間がかかって困ると感じる方は、遮熱機能や断熱効果のあるカーテンを選んでください。
省エネにもつながり、光熱費削減にもなりますよ!
美しいインテリアとして
機能性にもこだわりたいですが、なんといってもお部屋のイメージを左右するといっても過言ではないのがカーテンです。
ご自分のお部屋に合うお色や柄を選びたいのは山々です。
特に、お客様の目に触れる機会が多い玄関とリビングは、雑誌やSNSで見るような素敵な空間にしたいですよね。
カーテンの美しさは色柄はもちろんですが、ドレープにあるといっても過言ではありません。
ぜひ、ドレープを保つ「形状記憶加工」や「形状安定加工」に注目してください。
カーテンを閉じている時はもちろん、カーテンを開いてタッセルでまとめているいる時も美しいですよ。
カーテンの機能性って??
ここまでお読みいただいて、あなたがカーテンに求める機能についてイメージをつかんでいただけたでしょうか?
それぞれの機能と加工について、お伝えしていきましょう。
遮光機能について
冒頭で書いたプライバシーを守る事や外光を遮る事につながりますが、遮光機能についてはご存じの方も多いと思います。
ただ、遮光機能の等級について、どれくらいご存じでしょうか?
「遮光カーテン」と言っても、その等級によって効果は全く違います。
同じ素材でできていても、お色によっても等級が変わることもあるので注意が必要です。
明るい色の方が光が透けやすく、暗い色のほうが遮光率が高い傾向があります。
逆に、遮光の等級はそれほど高くなくても、厚手で濃い目のお色(ブラック、ブラウン、ネイビーなど)などはある程度の外光を遮ってくれるので、サンプル請求でご確認いただくか、お電話でお問い合わせになると間違いないと思います。
遮光の等級についてまとめてみました。
等級 | 遮光率 | 状態 |
完全遮光 | 100% | 光りを完全に遮り、UVカットも万全 |
1級遮光 | 99.99%~100%未満 | 人の顔が認識できない |
2級遮光 | 99.80%~99.98% | 人の顔あるいは表情がわかる |
3級遮光 | 99.40%~99.79% | 人の表情はわかるが、作業には暗い |
最近では1級遮光を超える「完全遮光カーテン」が販売されるようになり、光線過敏(日光アレルギー、紫外線アレルギー)の方は安心してお過ごしいただけると思います。
また、大切な家具や絵画などを紫外線による劣化から守りたい方も、完全遮光カーテンであれば安心できますね。
「完全遮光カーテン」や「1級遮光カーテン」は、外光を遮るだけでなく、逆にお部屋の光も外に通しません。
夜間でも外からお部屋の中が透けて見えることがないので安心です。
また、あなたのお部屋の窓と近隣の住居の窓が近い場合、あなたが付けた照明が近隣の方の迷惑になる事も防げます。
しかし、遮光カーテンを導入するときに、1点だけ注意して頂きたい事があります。
遮光カーテンは、生地が多層構造(厚手)になっていたり、2枚重ねだったり、コーティング加工をしていたり、遮光性のないカーテンよりも密度が高い分だけ重量があります。
現在ご使用中のカーテンレールの耐荷重がどれくらいなのか?購入を検討しているカーテンを取り付けても大丈夫なのか?きちんと確認してください。
また、カーテンレールを取り付ける際は、壁の中に芯が通っている場所にしてください。
カーテンレールをボードだけに取り付けた場合、カーテンの重みでカーテンレールごと落下する危険性があります。
特に、小さなお子様やペットがいるご家庭の場合は注意が必要です。
遮熱・断熱機能について
お部屋の窓から、どのくらいの熱量が流入・流失しているかご存じでしょうか?
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、夏は73%の熱が流入し、冬は58%の熱が流出しているそうです。
ご自宅を新築、改築される方が最新のサッシにペアガラスやトリプルガラスを使用する理由もこの数字を見れば納得ですね。
新築・改築が出来ない方や、賃貸にお住まいの方にとっては知りたくなかった現実かも知れません。
窓を完全にふさいでしまう事は出来ませんし、断熱材を貼ると夏場はガラスの材質によっては熱膨張で破損する危険性があるのでお勧めできません。
遮熱機能や断熱機能のあるカーテンで、快適な環境に近づけることは可能です。
特に、真夏に遮熱機能や断熱機能のあるカーテンを使用すると、その差は歴然です。
太陽光によって気温は上昇します。
太陽光に含まれる赤外線にさらされることで室温が上昇します。
赤外線を遮断できるカーテンに変えることで、真夏の暑さを和らげる事ができるのです。
この機能は厚地カーテンだけでなく、レースカーテンにも備わっている商品があります。
上手く取り入れて快適なお部屋作りをしましょう!
また、真冬は暖かったお部屋の空気が逃げてしまったり、冷たい外気の侵入を防いでくれます。
窓に断熱材を貼った時と、遮熱・断熱効果のあるカーテンに変えた時の効果は同じくらいだと思います。
真冬は光熱費が一番かかる季節です。
上手に活用して、省エネ&光熱費削減しましょう!
参考までに我が家のお話を。
少し長めのブレイクスタイル(長めにして裾を床に垂らす)で足元の隙間をなくし、カーテンの端を窓枠にピンで固定しました。
窓からの冷気も感じられなくなり、一旦お部屋が温まった後はエアコンを消してストーブだけに。アラジンのブルーフレームヒーターなのでストーブとしては小さなものですが、意外と暖かく過ごせています。カーテンを変える前と後では、光熱費が半分近くまで削減できたのが本当に嬉しかったですね!
それまでは冬が来るたびに、外からの見栄えが悪くなることを覚悟の上で窓に断熱材を貼っていました。繰り返しの結露でカビが生えてしまうので、せっかく苦労して貼った断熱材は春になるとはがして捨てて・・・。毎年、お金と労力を無駄にしていたようなものです。もっと早くブレイクスタイルにすればよかったです。
防炎加工について
繊維に対して防炎性能を付加する加工を施し、尚且つ、日本防炎協会によって行われる防炎性能基準試験に合格してはじめて「防炎加工」のラベルを表示することができます。
また、防炎加工商品を取り扱う場合は消防庁長官により認定を受けなければ販売は出来ません。
しかし、厳しい基準をクリアしいるカーテンですが、防炎加工によっては下記の表のようにお手入れ方法が異なります。
詳しくは、購入を検討されているショップにご確認されると良いでしょう。
防炎物品の種類 |
防炎ラベルのイメージ |
水洗い洗濯及びドライクリーニングについての基準に適合するもの | (イ)縫付 |
水洗い洗濯についての基準に適合するもの | (ロ)縫付 |
ドライクリーニングについての基準に適合するもの | (ハ)縫付 |
洗濯後は再防炎処理の必要があるもの | (ニ)ちょう付 |
洗濯後再防炎処理したもの | (ホ)ちょう付(ヘ)ちょう付 |
ところで、間違えやすいのですが、「防炎加工製品」は「燃えない製品」という事ではありません。
「防炎加工」商品の多くは、綿やポリエステルなどの織物に難燃剤の付着などの加工を施して燃えにくくしています。
火災の際に焦げたり溶けたりする事はあっても、燃え移りにくく延焼を抑制する、防炎性能を高めたカーテンという事なのです。
隣接する住宅からでた火災が、防炎カーテンによって延焼を免れた実例もあります。
詳しくは消防庁の「防炎の知識と実際」を参考になさってください。
火災が起こった際に防炎でない場合は一瞬で燃え上がってしまうため、公共機関や高層住宅などでは消防法により防炎カーテンが義務化されています。
義務化されていない一般住宅でも防炎加工カーテンに変えると安心ですね。
ご高齢のご家族や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にお勧めしたいです。
形状記憶加工と形状安定加工について
ご自宅のカーテンは、上部から裾までどのような状況でしょうか?
美しいドレープは保たれていますか?
たら~んと垂れさがっているだけではありませんか?
せっかくの美しいお色や柄を選んだとしても、たら~んな状態では台無しです!
カーテンの美しさはお色や柄だけでなく、均等に波打つドレープにあると言っても過言ではありません。
美しいドレープを長く保つ方法として「形状記憶加工」と「形状安定加工」の2種類の加工方法があります。
加工方法が異なれば、お手入れ方法や価格も異なります。
一番大きな違いは、「形状が保たれる期間」です。
形状安定加工
形状安定加工とは、カーテンの形を整えスチームをあてます。
アイロンをかけるような加工で、カーテンの裾はプリーツ状になる場合が多いです。
スチームをあてて形を整える加工なので、3回~5回のお洗濯でプリーツが失われてしまうことが多いです
形状記憶加工
形状記憶加工とは、カーテンをドレープ型で整え、真空窯で圧力を掛けます。
柔らかな曲線を描くドレープが繊維そのものに記憶されます。
形状記憶加工の場合、お洗濯にも耐え半永久的に保たれる場合が多いです。
どちらの加工もカーテンの魅力を最大限に生かす加工方法ですが、カーテンをお洗濯する回数が多い場合は「形状記憶加工」をお勧めします。
追加のオプション料金がかかる事が多いですが、弊社満天カーテンのように無料のメーカーもあります。
ご検討される際には、メーカーやショップにご確認されると良いと思います。
ただ、1点ご注意いただきたいのが、2種類の加工を施された商品には高温のアイロンを直接あてる事は避けてください。
ドレープやプリーツが失われてしまう場合があります。
お手入れ方法については、メーカー、もしくは、ご購入されたショップへご確認ください。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!カーテン選びで迷った時にお役に立てるものをご紹介させて頂きました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
もっとたくさんの機能性がございますが、それはまたの機会にご紹介させて頂きます。
お客様に喜んでいただける商品開発も進んでおります。
ご期待くださいませ!
満天カーテンでは、お客様のご要望にお応えできる、様々な機能を持ち合わせたカーテンをお色や柄も豊富に取り揃えてご用意しております。
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